活動の意欲に満ちた人々にとって、引退時期の訪れはあまりにも早すぎます。「プロバスクラブ」は、定年退職した後も地域社会に関心を持つ人たちが、相互の友好・親睦と社会貢献を願って集う組織です。
具体的には、少なくとも月一回の会合を開催し、各会員の経験豊かな「卓話」やゲストスピーカーの講話に耳を傾け、あるいは学校や公民館で講演会などを開いて豊かな経験を市民に伝える等の地域活動をしています。
「プロバス」(PROBUS)とは、PROfessional(専門職業人)とBUSiness Person(事業家)を合成・短縮した言葉で、おなじラテン語には「誠実」・「忠誠」・「信頼」の意味があります。
ちなみに英国コーンウオール州に”プロバス“という同名の村が存在すること、さらに古代ローマ時代にも同名の“プロバス帝”がいて,葡萄栽培で名をなした皇帝であったことも伝えられています。
「プロバスクラブ」は現在、世界15か国に約4000クラブがあり、その会員数は30万人以上に達しています。
各クラブに共通する特徴は、
○ ロータリークラブの指導・提唱で設立されていること。
○ クラブ設立後は自主・自立の組織運営をしていること。
○ 地域社会で活動できるリタイアないしセミリタイアした男女で組織されていること。
○ 非政治的・非営利的・非宗教的なクラブであること。
○ 会員は必ずしも元ロータリー会員に限らないこと。
○ 男性は60歳以上、女性は50歳以上の人たちで構成されること。
○ 定期的に(少なくとも月1回)会合を開いていること。
○ 活動内容は親睦・趣味交流・卓話・地域社会への知的ボランテイア活動などであること。